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定期預金の預入期間。最適な期間はどのくらい?
定期預金を組む時に悩むのが、「何年」の定期を組むか?という期間ではないでしょうか。通常預入期間が長くなるほど金利も高くなるのが一般的なので、できるだけ長期の定期預金に組み入れる方がお得になります。一方、長期の定期を組むというのはその間の資金が拘束されるリスクがあるということの裏返しでもあるのです。今回は、定期預金の預入期間の最適解を探っていきます。
定期預金の預入期間と長短とリスク・リターン
基本的に定期預金には下記のような性質があります。
・預入期間が長くなるほど金利は高くなる。
ということはできるだけ長期間お金を預ける方が、それだけ高いリターンを得ることができるということになります。これはみなさんもお分かりかと思います。
じゃあ、この預金期間が長くなることによるリスクにはどんな点があるのでしょうか?
- 長期間資金が固定されてしまうリスク
- 預金期間中に市場金利が上昇する期間損失リスク
長期間資金が固定されるリスク
これはわかりやすいかと思います。たとえば5年の長期定期を組んだ場合、その預金は5年間自由にできません。もっとも途中解約は可能ですが、途中解約をするとせっかくの高金利が無駄になってしまいます。
(参考:定期預金と途中解約)
このリスクに対する対応としては、資金を細切れにして運用することである程度解決できます。たとえば500万円の余裕資金があり、定期預金で運用する場合。
300万円:長期間運用できるお金(長期の定期預金)
100万円:中期で運用するお金(満期1年程度の短期定期預金)
100万円:中期で運用するお金(満期1年程度の短期定期預金)
こんな感じにしておきます。300万円は絶対に解約しない分。残りの100万円×2はやや短期の定期預金にしておきます。万が一資金が必要になった時はいずれか100万円の片方(または両方)を解約することで対応します。分け方と金額についてはご自身の家計と相談することになるかと思いますが、一つの定期にバーンと預けるよりは分けた方がリスクは低くなります。
投資格言でも「一つの籠にすべての卵を盛ってはいけない」という言葉があります。このように預金を複数に分散することでリスクを分けることができるのです。
預金期間中に市場金利が上昇する期間損失リスク
これは、定期預金が預金時の金利に連動してしまうという点によるリスクです。将来金利が上昇すると通常定期預金の金利も上昇しますが、過去に契約した定期預金の金利はその金利が適用され続けます(固定金利)。
たとえば、 預金期間5年・金利0.5%という定期預金に入ったとします。2年後金利が上昇して、今では預金期間5年の定期預金の金利には3%という金利が付くようになっています。こうなったとしても2年前に契約した定期預金の金利は0.5%のままです。
(解約して入りなおすということはできますが、それまでの期間が無駄になってしまいます)
これが「機会損失リスク」です。これに対する備えは、長期の定期預金には入らないということです。1年満期程度の短期の定期預金を更新し続けるというのもよいかもしれません。
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