仕組預金は愚か者向けの金融商品なのか?

仕組預金というと、非常にリスクの高い金融商品として低い評価をされる方が多いようです。特に金融や投資商品等に詳しい方からすれば、リスクがあり、おすすめできる商品ではないと断罪される方もいらっしゃいます。今回はこうした仕組預金という商品は本当に愚か者に対する商品なのかどうかを考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

仕組預金はリスクとリターンを分解して組み合わせた商品

そもそも仕組預金って何?というかたは「仕組預金とは」のページをご覧ください。本ページは仕組預金についての基本はご存じという前提ですすめます。

仕組預金は預金という仕組みに、様々なオプションを組み合わせて存在している商品です。

たとえば
SBI新生銀行 パワーステップアップ預金
楽天銀行 楽天ステップアップ預金

これらの仕組預金は預金を「銀行が任意のタイミングで解約できる」を銀行に対して預金者が譲渡する代わりに「高い金利」を受け取ることができるように設定されています。

これがバーター(交換)されているわけです。この預金のケースでは「銀行が任意のタイミングで解約できる」 ということにより発生するリスクと、これらの仕組預金によって受けられるリターンを比較して、投資判断をする必要があります。

じゃあ「銀行が任意のタイミングで解約できる」ということにより発生するリスク(デメリット)を考えていきます。

  1. 市場金利が上昇した場合、銀行は「解約しない」選択をすることになる。そのため、将来金利が上昇した時の「金利上昇時に得られる金利収入が得られない」というリスク。
  2. 預金期間中に解約ができないリスク。解約した場合は元本を下回る可能性が極めて高いというリスク。

以上の2点が挙げられます。このリスクを飲む代わりに高金利の利息を受け取ることができるわけです。このタイプの預金は満期まで保有すれば表面上のリスク(元本が目減りするリスク)はありません。

定期預金コラム一覧

定期預金残高9年ぶり低水準、普通預金残高過去最高(2017年3月)
マイナス金利で定期預金を100万円しても年80円しか利息が付かない(2016年4月)
日銀が導入したマイナス金利で定期預金もマイナス金利になる?(2016年4月)
トヨタの元本保証株式は定期預金の代わりになるか(2015年6月)
2015年夏のボーナス。貯金するという割合は減少(2015年6月)
おひとりさまの老後に必要なお金と年金(2014年3月)
地方銀行の預金が減少、預金減少時代と銀行の対策(2014年2月)
気づいたら貯金ゼロ。 約3割の世帯が貯金ゼロの時代(2013年8月)
2013年夏の定期預金ボーナスキャンペーン始まる(2013年6月)
オリックス銀行のeダイレクト金銭信託は買いか?(2013年5月)
2013年5月の定期預金金利は下落(2013年5月)
2013年4月の預金金利はさらに下落へ(2013年4月)
インフレ時の定期預金は損な商品なのか?(2013年2月)
仕組預金は解禁へ「ペイオフ対象外は利息部分のみ」(2012年11月)
積立預金(定期)はお金をためる第1歩(2012年8月)
仕組預金は愚か者向けの金融商品なのか?(2012年7月)
確定拠出年金と定期預金(2012年6月)
定期預金と証券会社のMMF、どっちがお得? (2012年5月)
定期預金特別金利キャンペーンで注意したいポイント(2012年4月)
定期預金の預入期間。最適な期間はどのくらい?(2012年4月)
個人向け国債(個人向け復興国債)と定期預金はどちらがお得?(2012年3月)
ペイオフ対策はしておくべき?それとも不要? (2012年2月)

今月のおすすめ定期預金
ネットバンクの定期預金金利や、各銀行のキャンペーン定期預金、中長期の管理人による金利予想を加味した上でお勧めする定期預金をピックアップしています。

銀行・定期預金の名前 金利 おすすめの理由

ポイント定期預金(Ponta)

6%~10%

厳密には定期預金ではありますが、Pontaポイントを運営しているロイヤリティマーケティングが実施しているキャンペーンです。Pontaポイントが余っている人にお勧めです。
解説記事は「 Pontaポイントを預けて必ず増えるポイント定期預金キャンペーン 」が参考になります

ちなみに、このサイトの存在意義にも関わりますが、最近の預金金利はほぼゼロみたいなものです。一方で銀行は銀行で様々な「ポイントキャンペーン」をやっているので、銀行をお得に活用するのであれば預金金利を受け取るというよりもポイントキャンペーンを活用するというような使い方の方が幸せになれそうな気もします

参考記事:金融ポイ活(証券、銀行、クレカ)の相関図とおすすめの組み合わせを紹介
ちなみに管理人もこうした銀行を利用したポイ活で毎月1000ポイント以上は獲得できています。

スポンサーリンク

Category & Menu

定期預金を活用して有利に資産を運用していこう。ネット銀行のおすすめネット定期や特徴ある預金を徹底分析していきます。