定期預金の解約

定期預金は原則として満期まで預けるということを条件に高金利を受け取ることができる預金です。そのため、途中で払い戻しはできないのですが、中途解約は可能です。ただし、中途解約する場合は預け入れ時の定期預金金利ではなく、「中途解約利率」という割りの悪い金利で利息が計算しなおされます。

ただし、定期預金を中途解約したからといって「元本割れ」になることはありません。
預金した分のお金はしっかりと戻ってきます。ただし、預金につく利息は本来の満期まで預けていた時よりも低い金利が適用される形となります(解約手数料などがかかることはありません)。

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定期預金を途中解約するとどうなる?

定期預金は「一定期間の間預金しておくことを約束することで普通預金等よりも高い金利が付く預金」と紹介しました。でも、定期預金したものの、お金がどうしても必要になった場合はどうしたらよいのでしょうか?

ご安心ください。定期預金はいつでも解約することができます。
また、中途解約によって預けた金額を下回ること(元本割れ)はありません。

ただし、定期預金としての約束は果たしていないことになりますので、当初の定期預金として約束された金利は適用されずに、中途解約利率という「ペナルティ金利」が適用されることになります。

 

中途解約利率とは

中途解約利率とは、定期預金を満期前に解約した場合に適用される金利で、原則として契約金利よりもかなり低くなります。たとえば、3年満期の定期預金を1年で解約した場合、中途解約利率は概ね、約定金利の5%~10%程度となります。

仮に、3年満期の定期預金として0.2%の金利で預けていた場合、中途解約利率は0.01%~0.02%程度なってしまいます。基本的に普通預金以下の金利になることが多いので、できる限り定期預金の解約は行わず余裕をもった期間の預け入れをするようにしましょう。
(この中途解約利率の計算は各銀行によって異なります)

世の中、いつお金が必要になるか分かりません。
もしかしたら、何かお金が必要な機会が出てくるかもしれません。そんな時に、頑張って貯めた定期預金を解約するのは嫌ですよね?

そういう時のための手軽にできる回避策の一つとして定期預金を組む時は大きな額の定期を1本くむよりも、複数に分けて組むことをお勧めします

たとえば、300万円を定期に預け入れようと考えているとします。
このとき、300万円の定期預金を組むのではなく、100万円の定期預金を3本組むようにします。

こうすることで万が一、お金が必要で定期預金を解約する必要になったとしても、そのうちの1本だけを解約するということが可能になります。

 

定期預金の解約に必要なもの・手続き

定期預金の解約は銀行によって手続きが若干異なります。また、解約する金額によっても異なるケースがあります。小額定期の解約なら、銀行にキャッシュカードカード、通帳登録印鑑を持って行くだけでOKという場合もありますが、高額定期預金の解約は事前通知が必要だったり、当日現金で渡すのが難しい場合もあります。ここでは、一般的な定期預金の解約手続きを解説していきます。また、第3者が解約する場合には「委任状」が必要となります。
>>定期預金の解約に必要なもの・手続き

 

定期預金「解約と当座貸越はどっちがお得?」

普通銀行に口座を開設するときは「総合口座」というタイプの口座を開設しています。この総合口座では定期預金として預けている金額の一定割合であれば、普通預金口座から残高を超えてお金を引き出せる「当座貸越」というサービスを利用することができます。高金利の定期預金を解約するのはもったいないという場合、には当座貸越(自動貸越)を活用するのがお得な場合があります。
>>定期預金「解約と当座貸越はどっちがお得?」

 

仕組預金(新型定期預金)の場合は事情が異なる

このページで説明した解約のルールは一般的な定期預金「スーパー定期」や「積立預金」「ネット定期」などに該当する話です。例外として「仕組預金(仕組定期預金)」と呼ばれる商品の場合、途中解約ができない定期預金もあります。

こうした仕組預金(新型定期とも)の場合は、注意事項に途中解約はできないという但書が書かれているはずです。そもそも、仕組預金は「預金者の権利に一部制限を付ける」ことで高金利を約束しているわけですのである意味仕方無いといえます。
この手の定期預金を無理やり解約すると大幅な元本割れとなるリスクがありますのでご注意ください。

ただし、時々ニュースなどにもなりますが、こうした預金についての満足な理解が無いまま、一般的な定期預金と同じ感覚で預金して解約できないといってトラブルになる事例も多いようです。
説明が足りない銀行側にも問題がありますが、預金者も「預金だから安心」と思うのではなく、しっかりと注意書きなどを確認するようにしましょう。

今月のおすすめ定期預金
ネットバンクの定期預金金利や、各銀行のキャンペーン定期預金、中長期の管理人による金利予想を加味した上でお勧めする定期預金をピックアップしています。

銀行・定期預金の名前 金利 おすすめの理由

ポイント定期預金(Ponta)

6%~10%

厳密には定期預金ではありますが、Pontaポイントを運営しているロイヤリティマーケティングが実施しているキャンペーンです。Pontaポイントが余っている人にお勧めです。
解説記事は「 Pontaポイントを預けて必ず増えるポイント定期預金キャンペーン 」が参考になります

ちなみに、このサイトの存在意義にも関わりますが、最近の預金金利はほぼゼロみたいなものです。一方で銀行は銀行で様々な「ポイントキャンペーン」をやっているので、銀行をお得に活用するのであれば預金金利を受け取るというよりもポイントキャンペーンを活用するというような使い方の方が幸せになれそうな気もします

参考記事:金融ポイ活(証券、銀行、クレカ)の相関図とおすすめの組み合わせを紹介
ちなみに管理人もこうした銀行を利用したポイ活で毎月1000ポイント以上は獲得できています。

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